就職活動(就活)を始めた学生さんが、「履歴書の書き方について指導してほしい」と私のもとを訪ねてきます。
学歴や職歴、資格の書き方はほぼフォーマットが決まっており、説明しているサイトも多数あり、さほど苦労しないようです。志望動機も、文法的な言い回しや話の運び方に指導を要する場合はありますが、実習をさせてもらった施設に就職する学生さんが多いことや施設見学など情報を先に集めている学生さんが多いため、さほど苦労はありません。
理学療法士・作業療法士の業界特有かもしれませんが、履歴書の自己PRを書くのが苦手な方が多いように思います。学生さんによっては、実習の自己紹介文のほぼテンプレを記載してきます。
臨床実習施設への自己紹介文と履歴書での自己PRは、全く異なります。その違いと、それぞれの書き方を説明します。
臨床実習地宛ての自己紹介文
1)記入目的
臨床実習地で実習を行う場合、学生は事前に自己紹介文を書き、提出する。
この資料を提出する目的は、これからお世話になる人物について、指導者や施設の職員に事前に知っておいてもらい円滑に実習のスタートをきることです。
実習は教育の一環で行われるものですので、学生さんのいいところもアピールをすべきですが、自身の課題を示し、その解決に向けて指導者に一緒に考えてもらうことも自己紹介文の記載目的になります。
さらに、配慮をしてもらいたいことも書いておくことで可能な範囲で環境づくりをしてもらえたりします。
2)書く内容
学校によって書式が異なりますが、自己紹介、健康状態、実習地への希望などで構成されているのではないでしょうか。
1)で書いた目的を達成すべく、学校から指定された書式の中の適当なところへ文章を落とし込んでいきます。
健康状態からくる配慮事項は、健康状態の欄や希望欄に書きます。実習の進め方のお願いや課題解決に向けた指導方法のお願い、見学や経験したい実習内容についてのお願いなどは、実習地への希望欄に書くとよいでしょう。
では、本題の自己紹介欄はどのように構成すればいいでしょうか。
理学療法士、作業療法士の実習に向けた自己紹介です。
入学して1年から1年半程度、見学実習の実習先への提出ならば、入学動機、療法士になろうと思った理由、自分の長所と短所、さらに自分が今現在頑張っていることなどで構成するといいでしょう。
上級学年の実習になると、入学動機を書いても読み手は今更感が出てきます。学校に入ってどのように過ごしてきたか、療法士になるにあたっての自分の課題、長所や短所、短所に対する取り組みなどで構成するとよいでしょう。
履歴書の自己PR
1)記載目的
履歴書の自己PRの記載目的は、自分を雇用すると雇用者に対してメリットがあることをアピールすること、わかりやすく言えば、自身の売り込みです。
2)おすすめの自己PR内容
目的を達成するために、嘘偽りのない範囲で、雇用者に雇用しようと思わせる内容にしなければなりません。
予め伝えておいて、どうしても配慮を得たい内容は書かざるを得ませんが、実習地に出すような自分の課題を前面に出した内容では、ネガティブな印象が強くなります。
記載内容は、自分の長所、得意科目、学生時代に挙げた実績、趣味などでPRできること、特技で構成するのがいいでしょう。
そして、施設で雇用されれば、どのような活躍ができると考えているのか、さらに5年から10年先の展望を書くといいでしょう。
いかがでしょうか。実習先に提出する自己紹介文と就職先に提出する自己PRは全く別物であることがわかると思います。
参考になると幸いです。
実習、就活ともに実りのあるものとなりますよう願っています。

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