国家試験の不合格が確定したらやっておく5つのこと



 国家試験が終了して1週間は、あわただし時間だと思います。

 自己採点やら、卒業式の準備、学内の片づけ、遊びなど。

 自己採点を行って、合格か不合格かわからない点数の方はともかく、ほぼ確実に不合格が予測される点数だった方は、合格点をとっている方をしり目につらい日々を送っていたと思います。
 結果が出るまではもちろんわかりませんが、試験は終わりましたので来年につながるように準備していくべきでしょう。
 1週間前の試験があと1か月先だったら、と思っている人は多くいるでしょう。
 そんな方こそ早々に来年度に向けて動き始めるべきです。
 1か月は直前も1年前も同じ時間の長さなのです。
 では何をすべきでしょうか。


国家試験の不合格が確定したらやっておく5つのこと


1)本当に不合格なのか再度確認する

 勝手な思い込みではなく、間違いなく受からない点数なのかを再確認しましょう。
合格しているかもしれないと思った状態で勉強を始めてもまず身に入りません。来年も確実に受験生なのかを確認し、自分の立ち位置を確認し覚悟を決めてください。

2思い残すことのないように遊んでおく

 なんだかんだいっても先の国家試験まで頑張っておられたと思います。息抜きをしてください。思い残すことなく遊んでおいてください。十分遊んだではないかと自分に言い聞かせられるようにしておくと、来年度の受験で集中力を発揮しなければならないところで、変に理由をつけて遊ぶことが最小限にすむでしょう。

3合格点が取れなかった理由を分析しておきましょう

 試験結果が出る以前から来年度の受験を考えようという方だと、どこかの勉強量が少し不足していたのではなく、ほぼ全体的に苦手意識があるかと思います。苦手な単元の中でも特に理解できていないところはどこなのか再度確認しておきましょう。

4今年度の勉強の進め方の振り返り

 「3」に通じることですが、今年度どのような勉強を進めたのかを振り返り、苦手な部分が克服できなかった理由は何だったのかを確認しましょう。例えば、時間の作り方が下手だったのか、過去問ばかりを行い内容の理解ができていなかったのか、苦手な科目を無視していたのか、基礎ばかりを行って専門科目の勉強をする時間を作れなかったのか、といったところです。

5来年度の勉強計画を大まかにイメージしよう

 不合格通知が来ると学校の教員が再受験の支援をしてくれる場合があります。また支援を受けずに再受験をするという方もおられるかと思います。いずれにしても、勉強計画を立てることが必要です。何月は何を勉強する、2週間に一回確認テストをするなどです。
 また、誰かの支援があり、勉強に集中できる方はよいのですが、中には生活費を稼がなければならない方もおられます。そうした方は、仕事と勉強を両立させる方法を考えることが必要です。
 そして何月になったら勉強に集中するなど決めておくことが肝要です。
 不合格になったはじめのうちは机に向かいますが、そのうち仕事を理由に机から遠ざかっていくようになりがちです。そのようにならないようにスケジュールを組みましょう。
 今年度、それなりに数か月集中して勉強したにもかかわらず合格できなかったわけですから、早め早めに勉強に集中できるようなスケジュールをイメージしておいてください。

 最後に、国家試験の合格率はおおむね85~90%です。
 しかし、実をいいますと、新卒だけならこのパーセンテージはかなり上昇します。
 新卒と国試浪人をしている全受験生で見た合格率が85~90%なのです。
 国試浪人をしている人の合格率は、50%を切っているのがざらです。浪人時に集中力を切らさずに勉強するのがとても難しいという証拠です。
 ちなみに、2019年度の作業療法士国家試験は、かなり難易度が低かったと思われます。
 例年、国試浪人をしている学生の合格率が50%を超えてくることはなかったのですが、この年は50%を超えておりました。
 2019年に不合格だった方は、例年の国家試験不合格者よりも実力をつけることが必要です。

第56回理学療法士作業療法士国家試験の試験日は、令和3年2月21日(日曜日)です。
合格発表の予定日である令和3年3月23日(火曜日)を笑顔で迎えられるようにがんぱりましょう。

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