【凹む必要なし】国家試験の勉強をすると点数が落ちる理由

 


 国家試験合格に向けて勉強していると、はじめのうちは点数が上がってきます。「よし明日もがんばろう」とやる気が高まります。
 ところが、合格点の一歩手前になると点数の伸びが止まり、上がらない人が、かなりの数おられます。上がらないだけならまだいいけど、下がる人もいます。
 止まったり、下がったりすると、気分がめいり、凹んでしまって、自分には理学療法士・作業療法士は向いていないんだという気持ちになり、勉強から逃げたくなります。
 心配ありません。なぜ点数が下がったのか冷静に分析するようにしましょう。
 

勉強すればするほど点数の伸び悩みが起こる理由

 過去、勉強すればするほど点数が伸びなんだ学生さんをみてきました。その理由を考えていますと、次のような傾向があります。

1)知ったかぶりが多い 

 毎日、毎日、勉強を続け多くの問題に触れ知識をいれています。国家試験の問題範囲は決まっていますので、よく似た問題に出くわします。そんなときに、依然勉強したことを思い出し、自身の知識のみで回答を行います。正解することも多いでしょう。そこで解説を見直すこともありません。
 しかし、正解を導いた理由を尋ねると、自信をもって答えますが、間違っていることもっけこう多いです。いわゆる、知ったかぶりに陥っています。

2知識がついてきた分だけひっかけの選択肢を選んでしまう 

 知識がついてきます。5択問題であれば3つほどは消去法で消すことができるようになってきます。最後は二択です。ここで、間違う人が多いです。「二つまでは絞れたのに」と嘆く人を多く見ました。
 国家試験の問題は、少し知識があれば絞り込めますが、少しの知識ではひっかけのために作られた選択肢を選んでしまうことが多いのです。過去にみたことのある単語がでていると何となく選んでみたくなります。結果間違った選択肢を引いてしまいます。

3情報が錯綜し、迷った挙句、間違った回答の方ばかりを選んでしまう 

 2で述べたことにも通じますが、知識がついてくると、選択肢を消去あるいは肯定するうえで、いろいろな知識が頭に浮かびます。「以前これを×にして間違ったんだったっけ」「確か〇だったような」と葛藤が生じます。またいろいろな知識が絡みついてきます。知識のない時なら直感で、「他の選択肢は全く知らないことばかり書いているから、知っているこの選択肢にしよう」で正解していた問題をことごとく間違うようになってしまいます。
 選択肢を絞ることができていただけに、悔しさ倍増です。

4自信喪失

 必死で勉強した果てに、まず疲労感が出てきます。そして、がんばったのに点数が上がってこない。自分は勉強に向いていないと諦めモードになり、落ち込みます。
 落ち込んだ結果、小テストや模試でも回答に自信が持てなくなり、さらに点数が伸びてきません。そうすると、勉強をするやる気もなくなり、悶々とした日を送ることになります。

点数が落ちることへの対策

1知ったかぶり対策

 上記の2と3は、知識が不十分なために起こっています。正しい知識の定着こそがこの壁を乗り越える対策となるでしょう。つまり、知ったかぶり対策が有効なことが多いです。 
 知ったかぶりによって、学習しているときに、回答を見ることの丁寧さが無くなっています。自信を持って正解した問題であっても、正解にたどり着くプロセスが合っているか丁寧に確認して学習することを心がけしましょう。
 また、友達とグループ問題をとき、答えを見ないでまず回答を述べて、その理由も発言するようにしましょう。結構間違った知識が定着していることに気づくことができるでしょう。

2自信喪失への心構え

 自身の喪失については、点数がとれるようになれば改善しますが、それまではなかなか解決しません。知識がついてきたからこそ、点数が下がるときがくることを認識しておき、このような時期もあるというくらいに構えられるようにしましょう。
 点数が下がる時期は、ほとんどの受験生が経験します。この時期が国家試験の受験日と重ならないように、早い時期から勉強を始め、点数が下がる時期を前倒しして経験できるようにしておきましょう。

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