【要注意】SMSへの不在者通知

 

 私は、2年ほどまえに、SMSで不在者通知を受け取ったことがあります。
 事なきを得ましたが、対応方法によっては大きな被害にあっていた可能性があります。しかし、いまだに、SMSを使った悪だくみが行われているようです。手口と思わず引っかかってしまう受信側の状況と心理について、経験談を交えて書き留めておきます。


SMS通知の実際

 忘れもしません。2年前の夏、キャンプに出掛け、川に入っていた時にスマホがふるえました。みると、SMS(Short Message Service)が届いておりました。開くと、確か「お客様宛にお荷物をお届けに上がりましたが不在のため持ち帰りました。下記より再配達の手続きを行ってください」ような文面で、URLが書かれていました。
 URLをクリックすると、佐川急便の偽サイトにつながりました。しかし、一目で偽サイトだとわかりません。精巧に作られており、ドメインも「sagawa」でした。
 ただ正確には、本物の会社は「co.jp」ですが、偽の方は「.com」です。しかし、アドレスの末尾までなかなか注意深く見ません。何の疑いもなく、要求だれるがままに、AppleIDとパスワードを入力してしまいました。

通知に引っかかりやすい状況

 1)知識がなく信じ込んでしまう

 SMSをつかった詐欺メールが送られることを知らなかった私は、何も迷うことなく要求にのっかかってしまったのです。SMSを使った詐欺があること、appleIDを要求されること知っていれば、まず引っかからなかったと思います。
 これからも形を変えた詐欺が行われるでしょうが、こうした、詐欺メールが送られてくることをよく知っておき、新たな知識をつけておくことが引っ掛からない第一歩です。

 2)疑うことをしない

 よく知らないところから、あるいは今までにない方法で連絡が来たときは、「なぜ?」と疑うことが必要です。私の場合、要求通りIDやらパスワードを入力してすぐに、「電話番号はともかく、なぜ佐川急便が私のappleIDとパスワードを知っているの」と疑問に思い、いろいろなサイトで調べ詐欺だと気づきました。
 すぐにID等を変えたため、事なきを得ましたが、あの時疑って行動を起こしていなければ被害にあっていたかもしれません。背筋がぞくっとします。

 3)通知にすぐ対応できない状況に注意

 SMSを受信しても、日常のルーティーンワークをしていたならば、私は、SMSの要求にのらなかったと思います。それ何り、迷惑メールによる詐欺についても知っていましたし、どちらかというと疑う性格です。
 受信した状況が悪かったのです。旅行先ですぐに対応できる状況にない環境に置かれていたために、忘れないうちにと思わずSMSの通知にのっかってしまったのです。同様に、心理的に落ち着いて考えることができない焦っている状況でこうした通知を受けると、通知にのっかってしまうでしょう。
 誰にでも起こりうることだと再認識して、気をつけたいものです。

コメント